日常に戻る楽しみ
ディナーコンサートが終わった。
「映画音楽」というテーマのもと、ソロを何曲か、そして初めて女性デュオでいろいろ歌わせてもらった。ここんとこ、男性とのデュオしかなかったので、女性デュオは息もバッチリ合っていたし、すごい気持ちいいものだった。かつてやってた合唱を思い出し、あのとき歌うことが純粋にただただ好きだった自分を思い出す。
今は、「今日の3曲でギャラいくらだわ…」とか、「この一歌い分でブーツを買うぞ〜!」とか、なんだか純粋に好きだった歌に、おもいっきり邪念が混ざりこんでいる。
だからこそ、こういう機会ってのは重要で、公な場所に出ていって自分が目立ったり有名になろうとかいう欲がない私でも、“歌う”という行為そのものを心から愛していて、そこに煩悩なんてないのだということを再確認する場所にもなる。

ディナーコンサートが終わって、ほっとして家に帰る。その日のためにずっと持ち歩いていた楽譜たちを分厚いファイルに戻し、移動用に書きためていた歌詞のメモ帳をポイっとごみ箱に捨てる。
私は、この瞬間がとても好きである。
とりあへずコンサートまでは、移動中のipodもその日にやる曲ばかりを聞いていて、他の曲を聞く気になれない。練習する暇がない日でも、とりあへず楽譜は持ち歩く。電車の中で手書きの歌詞のメモ帳を見てぶつぶつ言いながら覚える。
そんななんとなく心が落ち着かない日々から解放されて、普通の生活に戻る準備をする片づけの瞬間が好きなのだ。

思えば、旅行もそうだ。
旅に出る準備よりも、旅から帰ってきて、スーツケースを開けて、一つ一つもとにあった場所にしまう瞬間が好きなのである。リセットされた自分が、次の日を迎える準備をするのが好きなのだ。
『A型自分の説明書』にも書いてあった。A型は、何かの衝動にかられて何かと旅に出たがる割には、“すぐに帰る”らしい(笑)。
わかる〜。旅は旅で楽しいし、どっか行きたい衝動にかられるし、楽しみに行くけど、帰ってくる日はもっと楽しかったりする。普通の人みたいに、「あぁ〜旅が終わっちゃう〜。明日から現実が待っている〜」とかいう、残念な思いがないのだ。むしろ、私は現実を生きてたいのだ。

だから、コンサートやライブとか、旅行とか、日常とは違うことに向けて、準備をして、その日を迎えて、終わって日常に戻る、その一番楽しみな日のために、たま〜に公の場で歌ったり、旅に出たりする。
「もっとたくさん歌いに出た方がいいですよ〜」「宝の持ち腐れですよ〜」なんていう、周りのアドバイス(?)にはあまり耳を傾けない。なんせ、日常が好きなんだから。

A型(というか私)は現実主義者である。浮世離れした夢もない。行きあたりバッタリが好きじゃない。
だから、確実性のないものに手をだせない。確実に儲かる保証のある道にしかすすめない。赤がでるかもしれない、投資の話や仕事の話にはのれない。常に安全圏のところで生きたがる。

でもそうじゃない人種も周りには結構いるのだ。
義姉なんかはその典型で、生活がギリギリだから、金遣いを抑えよう…できる範囲で生活しようと、自分の生活範囲を制限するのではなくて、好きなようにお金を使って生活できるように、次の事業について常に考えている。お金ないなら、ない範囲内でつつましく、のらりくらり生活しようぜ〜っていう、私の実兄(←さすが兄弟は血はあらそえん…)とはえらい違いである。
ずっと前だけどテレビで、DAIGOがさんまに「なんで実家から出ないんや?」て問われて、「お金かかるじゃないですか。そんなに収入も安定してないし・・・」って答えたら、こういわれてた。「一人で生活してみて、ギリギリに自分を追い込んで、がんばるんやないか!だから頑張れるんじゃないか〜」みたいに言われてた。DAIGOは「え。。そんなもんなんっすか!?」とか言ってたけど、私もDAIGO派だから、わかる。ギリギリに自分を追い込んで、背水の陣…とか、全く考えられんのだ。

DAIGOほどのお坊ちゃまじゃないけど、結局、恵まれた家庭に育ったお嬢ちゃまなのだ。
こんな私だから、吉と出るか凶と出るかの大冒険も、自分を鍛えるための修行にも出られない。常に淡々と飄々と、なんの困難にもぶちあたってない風に生きていく。たま〜に、義姉のようなエネルギッシュな人に便乗しながらちゃっかり生きていく。
「UFOちゃんって無駄な汗はかかないタイプだよね〜」
「なんでもソツなくこなすよね〜」
たま〜に、あてがわれるそんな周囲の人たちのイメージ通りに、無駄なく安全圏をこれからもこなしていこう。 
ライブや旅の荷物を綺麗に整理整頓する、その日を楽しみにしながら……(^^ゞ
【2009/09/30 08:31 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)
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