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そうだ。オトナになろう。
先日仕事場で、とてもテキパキと自然な笑顔で働く素敵な女性に出会ったので、きっと年上に違いないと思った。私より5つは年上だと思った。・・・が、業務終了後にお話したら、私より年下だった。彼女からも言われた。 「うっそー!!全然見えない。相当年下かと思ったー」と。 その時は、妙に嬉しくて、「そっかそっかー。私ってそんなに若いかぁ♪」と、その後会う人会う人に自慢しまくったものの、あとでよくよく考えたら、「若い」って褒め言葉じゃないような気がしてきた。 私が彼女のしっかりとした仕事ぶりを見て、「素敵だ…」=「年上だ…」と思ったのといっしょで、「ボケっとしているしっかりしてない奴」=「年下だ」と思われたような気がしてきたのだ。
なんだかそう考えだしたら止まらなくなり、私のテキトーな仕事ぶりや、対人関係でも子供っぽく接しちゃう性格が次々と思いだされて、「もう三十路なのにヤバい!」と思えてくる。 「お前絶対一人っ子やろ。それか末っ子や。」といわれてしまうのも、会話してて「子供っぽいな〜。女子高生か!」って突っ込まれるのも、全部、私の子供っぽい言動にあるのだ…と思った。
とりあへず大人びた雰囲気がでるオトナにならなくてはいかんと思った。取り急ぎ、遠くへ出かけるときは化粧をしようと思った。最近、面倒だからいつもノーメイクでぷらぷらと出かけてしまう。仕事の日はなるべくメイクするように心がけるけど、友達と会うだけの用事のときは、三十路前の大のオトナがすっぴんである( 一一)
つい先日も、劇団の同期と待ち合わせて、丸の内の居酒屋へ。友人はすっぴんの私を見ても、とりあへず突っ込まなかったが、いつもバッチリメイクで決めている彼女はすごくオトナで、とても同い年に思えない。ご飯を食べた後、私は彼女に連れられ、彼女の彼氏とも合流するハメになり、赤坂のバーへ連れて行かれた。 「彼氏と合流するのなら…赤坂に拉致られると知っていたら…メイクしてきたのに…(+_+)」と思った。でも、これがいけないのだ。オトナな女はいつどんなときでも、しっかりメイクをして出かけて然るべきなのだ。どこに出会いが落ちてるかわからないんだから、常に磨いてなきゃいかんらしいのだ。(←オトナ女子談) 案の定、合流した友人の彼氏には「今日、メイクしてないね」といわれ、「だって赤坂くるとは思ってなくて・・・」と弁解したら、「てか、ふつーにしてくださーい」って説教され、ちーん(-"-)と沈んだ。赤坂のバーでかなり濃厚メイクの歌い手たちがいる中、ぽけーっとソファーに座りコーヒーをすするノーメイクの私は、明らかに田舎者のガキが赤坂に迷い込んだ風だった。
これじゃいかんと思った。気品あるオトナな女に変身しなければと思った。突然赤坂のバーに拉致られても、浮かないくらいの女でなければならんと思った。 社会人としてのマナー、オトナとしての距離感のある人との付き合い方、だいぶ年上の方とのやりとりを、しっかりできる基本的なオトナにならなきゃと思った。
この間も、大学の会報誌に寄稿する関係で、歴史の深いお茶大のだいぶ離れた先輩へメールを書くことがあった。たった数行のメールのために、普段は使うことのない“時候の挨拶”から“結びの言葉”をどう使えばいいものか、あぁでもないこぅでもないと言いながら四苦八苦するうちに、相手がどんな方であれサラリと書けるオトナになりたいと思った。 また、一生懸命書いた友人知人へのメールの返事がかなりあっさりだと、これまでは多少のショックを隠せなかったが、これからは「それがオトナの付き合いなのさ」と思うことにしようと思った。
私はオトナになろうとしている。遅ればせながら三十路前にして。 「若い」といわれて無駄に喜び自慢するのはやめよう。年上の方との会話、メールのやりとりもすんなりできるオトナになろう。外出するときはメイクをして、外面は年相応に見えるようにしよう。子供っぽい言動は避け、内面は気品あるオトナ女子を気取るんだ。
うん、そうだ。オトナになろう。
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